発達 障害 種類。 子どもの発達障害の種類・症状を知ろう!〜発達障害を正しく理解するために〜

大人にも見られる「発達障害の症状11種類」の定義と特徴

発達 障害 種類

遅刻しやすい発達障害の種類とは? 発達障害には、主に以下の3種類があります。 (参考:中島美鈴『』)• ASD(自閉症スペクトラム障害) 「社会性・コミュニケーション・想像力」の3つに特性を有し、主に対人コミュニケーションの場で困難が生じる。 ADHD(注意欠陥・多動性障害) 「不注意・多動性・衝動性」の3つに特徴的な傾向があり、正確さや忍耐力に難点が見られる。 LD(学習障害) 「読む・聞く・話す・書く・計算する・推論する」といった6つの能力の1つ以上に、習得や使用の困難がある。 この3つの発達障害のうち、 特性に伴って遅刻が多く見られると言われているのが「ADHD」です。 ADHDによる遅刻の主な要因は、「不注意」と「衝動性」にあるとされています。 特に、障害特性として衝動性が強い方は、「計画を立てる」「スケジュールを調整する」ということをした上でも、意図せずして注意の対象が他のことに向くことで、「予定そのものを忘れた」というケースも見られます。 専門家の中には、こうした時間管理が苦手な傾向を「時間処理の障害(Temporal Processing)」として、まとめて考えている方もいます。 臨床心理士の中島美鈴氏によれば、ADHDの方の中には、「時間の経過を正確に把握することが難しい」という特性を持っている方もいるそうです。 そうした特性を持っている方の場合、 「本人の見積もっている時間」と「実際にかかる所要時間」との間にズレが生じやすいと言われています。 その結果、計画を立てても時間内に終わらずに締切りを過ぎたり、想像以上に準備に時間がかかり、待ち合わせに遅刻したりするのです。 このように、 ADHDに一般的に見られる不注意や衝動性、時間処理の障害などの特性は、「遅刻しやすい」ことにつながる可能性があります。 発達障害の人が遅刻するときの4つのパターン それでは、発達障害の方が特性によって遅刻するパターンには、どのようなものがあるのでしょうか。 (参考:司馬理英子『』、星野仁彦『』) ここでは、発達障害の人が遅刻するときに、よくある事例を4つ挙げます。 なおASDやLDの人の中にも、ADHDの特性を併せ持つ人が少なからずいます。 そのため、これ以降の項目ではADHDに限定せず、「発達障害」という総称でまとめるかたちで紹介します。 発達障害の特性の一つとして、 一つの物事や興味・関心のある分野の作業に没頭して、他のことに注意が一切引かれない状態になる「過集中」というものがあります。 この特性は、ASDやADHDの方に見られることが多いです。 過集中状態では、時間に関係なく、体力が続く限り作業に没頭することがあるため、他のことに気が回らなかった結果、遅刻することがあります。 それ以外にも、発達障害の特性として「こだわりの強さがある」場合には、仕事の進め方にこだわりがあり、自分のペースで取り組む方もいます。 それゆえ、 「時間を気にせずに作業していた」ことが、遅刻につながるケースも見られるのです。 先述した通り、ADHDの傾向がある人の中には、時間処理の障害を持つ人がいます。 また、 その特性に加えて、「整理整頓が苦手」という特性が見られる人には、「時間の逆算が苦手」というパターンも見られます。 整理整頓が苦手な場合は、いざ出かけようと思っても、持っていくべき物が見つからなかったり、所持品の確認に時間がかかったりしやすいです。 「時間処理の障害」と「整理整頓が苦手」という2つの特性がある場合、結果として準備に手間取り、時間の逆算がうまくいかず、遅刻するということが少なくないようです。 これは、 衝動性と不注意性の特性のある方によく見られるパターンです。 衝動性が強い場合には、待ち合わせ場所について、「ひとまず最寄り駅に着けばどうにかなるだろう」と考える傾向があります。 そして、目的地だけ確認して、交通手段や所要時間を調べずに、予想以上に時間がかかって遅刻するといったケースがあるのです。 また、不注意性が強い場合は、待ち合わせ場所を勘違いしたり、乗り込む電車を間違えることで、遅刻につながったというケースも見られます。 先述した過集中傾向がある場合に顕著ですが、 特定の作業に没頭するなどして、夜更けまで作業をしていると、眠るのが遅くなる場合があります。 特に、生活リズムが後ろ倒しになっているときに、朝早くに予定が入っていると、早く眠りに就くことに難しさを感じる人もいます。 結果として、朝寝坊による遅刻を繰り返すという場合があるようです。 発達障害の人の遅刻対策7選 ここからは具体的に、発達障害の人が実践したい遅刻対策を紹介していきます。 (参考:村上由香『』) 基本的には、あなた自身で講じられる対策にはなりますが、発達障害は脳の機能の偏りに原因があるため、独力ですべてをカバーするのは難しいと言われています。 そのため、 ご家族やご友人、職場の同僚といった、周囲の人の助けを求めることも大切です。 特に、絶対に遅刻できないという状況のときは、できるだけ周りの人にも助けを仰ぐようにしましょう。 その上で、これから紹介する7つの遅刻対策を取り入れてみてください。 これは、ASDの特徴の一つである「特定の分野に関して強い興味を持つ特性のある人」、ADHDの特徴の一つである「時間経過を体感的に把握しづらい特性のある人」に有効です。 「作業に過集中していると、食事を忘れて深夜まで取り組み続ける」などの場合には、作業ごとや予定ごとにアラームを設定することがオススメです。 予定を守るために、支度を開始する時間までアラームとして設定しておくと、後から慌てて準備をして、遅刻をするといったリスクを下げることができます。 しかし、人によっては、「アラームの設定をしたいけれど、アラーム音が不快だから抵抗感がある」という方もいるかと思います。 そういった方は、例えば「おこしてME」というアプリのように、端末に保存してある音楽が鳴るように設定できるものがオススメです。 また、周りにアラーム音を聞かれたくないという人や、作業に集中するためにイヤホンをしているという人は、「イヤホン目覚まし時計」のようなアプリを利用するとよいでしょう。 いずれも無料ですので、手軽に利用できるアラームアプリで遅刻対策をしてみてください。 この対策は、「当日の支度に時間がかかって遅刻しやすい人」だけでなく、「つい忘れものをして取りに戻ることが多い人」にも効果的です。 前日に持ち物などを準備する際は、「できるだけ一つのバッグにまとめる」ことをオススメします。 バッグを複数に分けると、バッグごと忘れる可能性もありますので、特に普段から持ち歩くものは、一つのバッグにまとめておくとよいでしょう。 また、バッグを複数に分けた上で、「忘れないように目に付く場所に並べておく」といった対策も考えられますが、これは「注意が他の場所に向いた結果、忘れ物をする」というリスクにつながります。 そのため、できる限り持ち物は一つのバッグにまとめ、複数に分けることは避けるようにしましょう。 すでに述べた通り、発達障害の人は、その集中力の高さゆえに夜更かしをしやすい傾向があります。 しかしその傾向は、起床と就寝の時間を定めて慣習化することで、生活リズムを安定させることができます。 大切なのは、「起床と就寝の時間だけは厳守する」というように、自分の生活上のルールを明確にすることです。 もしかすると、「いきなり就寝と起床の時間を固定することは難しい」という方もいるかもしれません。 その場合は、 まずは「起床の時間だけ固定してみる」といった工夫をすることで、習慣化しやすくなります。 また、同居人がいらっしゃる方は、就寝の30分前に声を掛けてもらうなど、協力を仰ぐのもよいでしょう。 結果として、朝寝坊などによる遅刻を減らすことできるはずです。 これは特に、 時間処理の障害に悩む特性がある方に効果を発揮します。 食事や歯磨きなどの日常動作や、定常的に行っている業務を遂行するのに、普段どれだけの時間がかかっているのかを計測してみてください。 その日のコンディションなどによって、多少の違いはあるかと思いますが、目安となる数値を取ることができるはずです。 そうした「特定の行動にかかる時間」をメモしたり、記憶したりするようにしましょう。 そうすれば、 もし行動と体感時間の間にズレがあったとしても、所要時間をある程度、正確に見積もることができるようになるため、遅刻を減らすことができます。 また、時間を計測する癖をつけて慣らすことで、多少は体感時間のズレも修正できるでしょう。 時間の逆算が苦手で遅刻しやすいという発達特性をお持ちの方は、ぜひ生活に取り入れてみてください。 もし、事前準備や下調べが苦手なために「計算外の事態」が発生したとしても、日頃から予定より早く行動をする癖をつけておけば、リカバリーできる可能性が高まります。 特に、「待ち合わせ場所を勘違いしやすい」「遅延や運休が出ているのに、交通情報を調べずに遅刻することが多い」という人に有効な対策です。 例えば、 遅刻したときに「遅刻してしまった」で終わらせるのではなく、「あと何分あれば遅刻しなかったか」を考えて、前倒しで行動する際の時間の目安にしてみてください。 「待ち合わせのときは、20分前に着く予定で行くと時間に間に合う」など、遅刻しやすい人はその度合いに応じてルールを作り、前倒しで行動する癖をつけるとよいでしょう。 これはあなた自身ではなく、お友達や同僚などにお願いする形の対策になります。 日頃から、「自分と待ち合わせるときは、本来見積もるべき待ち合わせの時刻よりも、早めの時刻を指定してほしい」とお願いしましょう。 ただし、このときは、時間の目安は明示しない方がよいかもしれません。 というのも、お互いの中に「何分早める」といったはっきりした取り決めがあると、「あと何分遅れても問題ないはずだ」という慢心につながり、結果として遅刻する可能性も上がるからです。 そのため、どのくらい早めに時間を設定するかは、相手に判断してもらうのがよいでしょう。 あなたの方では、提示された予定時刻にとにかく間に合うように行動するよう心掛ければ、致命的な遅刻を防げるはずです。 具体的には、以下のような方法があります。 机やドアなどの目に着くところに予定を書いた紙を貼る• 家族や同居人にその日の予定を確認するよう促してもらう• 毎朝、予定帳を確認することを習慣化する• アプリでリマインダーを設定する 紙などに予定をまとめる際には、できるだけシンプルかつ目立つようにすることが肝心です。 目に留めても読み飛ばすことのないよう、工夫してみてください。 また、 周囲の人に予定を尋ねて教えてもらうだけでなく、あなた自身が確認するように促してもらうことも大切です。 最近では、「Googleカレンダー」のようなカレンダーアプリにも、当日になったら画面上に予定を通知してくれるリマインダー機能を持つものが多くあります。 こうしたツールを頼ることで、適切なタイミングで予定を思い出せば、遅刻を減らせるはずです。 まとめ:発達障害でも工夫次第で遅刻は減らせます 遅刻しやすい発達障害の種類から、遅刻するときのパターン、具体的な対策までを紹介してきましたが、あなたの生活に取り入れられそうなものはありましたか? 前にも述べたように、発達障害の方が、困りごとを自力で全てカバーすることは難しいです。 頼れることがあれば、一人で抱え込まずに、周囲の人に頼るようにしましょう。 発達障害者の支援に特化した「発達障害者支援センター」や、生活だけでなく就労上の相談にも乗ってもらえる「就労移行支援所」など、専門的な知識を持っている人に助力を仰ぐのも一つの手段です。 ぜひ、周囲の人の力も借りながら、発達障害に伴う困難をひとつずつ解決していってみてください。 このコラムが、遅刻に悩む発達障害の人の助けになれば幸いです。 さて、私たちキズキビジネスカレッジは、うつや発達障害などの方のための、就労移行支援事業所です。 就労移行支援事業とは、一般企業での就職や、仕事で独立する事を目指す障害者の方の、本人に適した職場への就職・定着を目的として行われる、障害福祉サービスの1つです。 うつや発達障害であることが診断書から明らかな場合などは、国の補償で最低0円から就労支援を受けられることもあります。 キズキビジネスカレッジの特徴は、会計・ファイナンス、マーケティング、プログラミング、ビジネス英語などの高度で専門的なスキルを学べる講座やプログラムを用意していることです。 少しでも気になる方は、【】をご覧の上、お気軽にお問い合わせください(ご相談は無料です)。

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子どもの発達障害とは?種類別の症状・特徴まとめ

発達 障害 種類

発達障害は、自閉症や学習障害、ADHDなどを含む脳機能における障害です。 発達障害は発達障害支援法において次のように定義されています。 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの 出典: 日本では1980年代に登場した概念で、最近では、大人同様、子どもの発達障害に関する情報や扱う医療機関も増えてきました。 発達障害を持つ子どもは コミュニケーションや対人関係を築くのが苦手で、しばしば日常生活に支障をきたしてしまいます。 他にも 言葉の遅れや 落ち着きのなさ、 強いこだわりなどの特徴がみられ、知的障害を伴う場合もあります。 文部科学省が2012年に行った調査では、通常学級の小中学校に通う生徒のうち、 約6. 5%の生徒に発達障害の可能性があることが報告されました。 発達障害は外見にはわかりにくい障害です。 そのため、学校では自分勝手な子、困った子とみられてしまい、親もついつい叱り過ぎてしまったり、自分のしつけのせいにしてしまいがちです。 発達障害は生まれつきの特性 発達障害は、教育や環境のなかで発症するものではありません。 現在のところ、なぜ発達障害が起きるのかは解明されていませんが、生まれつきの脳の機能不全でであるため、親のしつけが原因で生じるものではないとされています。 また、一概に発達障害といっても症状や程度はさまざまです。 その理由は、 発育環境や外的要因によって症状にも変化が生じるからです。 言い換えれば、生まれつきの脳の機能不全がどのような症状となってどの程度あらわれるかは、子どもを取り巻く環境によっても左右されます。 そのため、医師にとっても判断が難しく、診察する医師によっては異なる診断名を告げることもあります。 また、発達障害の診断基準に沿わない場合などはグレーゾーンといわれることもあります。 image by 発達障害の症状・特性 大きく分けて、発達障害は 広汎性発達障害・ 学習障害・ ADHDの3つに分類されます。 また、発達障害というと、自閉症やアスペルガー症候群といった用語をよく耳にしますが、これらは広汎性発達障害に属する症状のひとつです。 発達障害の子どもはそれぞれの特性を併有していることも多く、 同じ発達障害でも症状がバラバラなのが特徴です。 広汎性発達障害 広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)とは、発達障害を広義に表現した名称です。 自閉症・アスペルガー症候群・トゥーレット症候群・小児期崩壊性障害および特定不能の広汎性発達障害の4つが含まれます。 コミュニケーション能力や社会適応性における異常が見られ、広汎性発達障害のなかでも、知的障害を伴わない場合は高機能広汎性発達障害と呼ばれます。 高機能とは「知的発達の遅れがない」ことを指します。 自閉症 自閉症は、3歳までに 言葉の遅れ、 パターン化した興味・こだわり、 対人関係やコミュニケーションの異常などが見られる障害です。 次のような特徴がよく見受けられます。 人と接したり、友達を作ることが苦手• 目を合わせることができない• 他人に共感したり、相手の表情や感情を読み取ることができない• 初めての場所や環境の変化に対して極度な不安を感じる アスペルガー症候群 自閉症の特徴に似ていますが、自閉症のなかでも言葉の遅れがない状態を指します。 アスペルガー症候群の子どもは 人とのやり取りが苦手、あるいは 正直(素直)すぎて空気が読めないなどの特性があり、次のような行動が見られます。 一人遊びが多い• 興味の幅が狭い反面、興味のあることに対しては没頭しやすい• 知覚が敏感• 言葉の裏を理解できず、冗談などが通じない• 日常行動がパターン化し、強いこだわり(強迫性)がある トゥーレット症候群 激しく首を振る、何度も咳払いをするなど、一般にチックといわれる症状のうち、複数が見られ、かつ1年以上続くものを指します。 身体の動作に関する 運動性チックと、声に関する 音声チックに分けられ、 本人の意思がないにかかわらず出てしまうのが特徴です。 トゥーレット症候群には以下のような行動が見られます。 過度なまばたき• 激しく首や腕を振る• 白目をむく• 風邪でないにもかかわらず咳払いをしてしまう• 「フン、フン」というように鼻をならす• 奇声を発する• 「バカ」「死ね」などの攻撃的な言葉あるいは卑猥な単語を繰り返し発する 小児期崩壊性障害 2歳まで正常に発育した後で、行動に退行が見られる症状を指します。 同じ行動を目的なく繰り返し行うなど、自閉症に近い特徴も見られますが、次にあげる特性のように、 言語、排便のコントロール、運動能力、社会的行動に能力低下があらわれるのが特徴です。 言葉が出てこない(有意味語消失)• 運動能力が退化し、遊ぶことができない• 対人関係や社会性に異常がみられる• おもらしをしてしまう 特定不能の広汎性発達障害(非定型自閉症) 特定不能の広汎性発達障害は、広汎性発達障害の傾向がありながらも、年齢や診断基準等が合致せず、症状を特定できない場合や軽度の場合に用いられています。 自閉症スペクトラム障害 自閉症スペクトラムは広汎性発達障害とほぼ同義とされています。 これまで、自閉症の診断基準には、行動特性のほか、知的障害の有無が大きく関わっていました。 そのため、自閉症症状があるにもかかわらず、知的障害がなく症状も軽いゆえに、精神病やパーソナリティの問題とみなされてしまうケースもあったのです。 その後、症状の度合によって、アスペルガー症候群や、特定不能の広汎性発達障害といった、より細かい分類が作成されましたが、現在では、知的障害の有無を問わず、さらにこれまでのサブカテゴリーを統合して、自閉症的特性を広くひとつの連続体としてとらえる概念として自閉症スペクトラムが使われています。 学習障害 学習障害とは、全体的な知的発達に遅れはないものの、読む、書く、話す、聞く、計算する、推論するといった特定の能力に著しい困難が見られる障害です。 学習能力が低いわけではなく、他は普通なのに算数だけが極端に苦手というように、能力に偏りがあるのが特徴です。 ディスクレジアと呼ばれる読字障害はこの学習障害の一環に相当します。 ADHD ADHDは注意欠陥多動性障害ともいわれています。 ADHDの特徴は 不注意・ 多動性・ 衝動性の3つにカテゴライズされており、次のような行動特性が複数見られる、あるいは学習障害など他の症状を併せ持っていることもあります。 物忘れ、簡単なミスが多い• 集中力が持続せず、外部からの刺激に敏感で気が散りやすい• 話しかけても聞こえていないかのようにぼーっとしている• 指示に従ったり、やるべきことをやり遂げることができない• 順序立てて行ったり片付けが苦手• 落ち着きがなく、貧乏ゆすりや絶えず体をくねくねさせていたりする• 授業中立ち歩いたり、教室を離れてしまう• 走り回るなどの過度な動作が目立つ• 相手が話し終えるのを待てずに一方的に話し始めてしまう• 思ったことをすぐ口にしてしまう• 他人の邪魔をしたり列に割り込んだりしてしまう• 些細なことですぐカッとしたり、乱暴・反抗的な行動が目立つ 吃音症 吃音は、滑らかに話すことができず、「わわわわ私は・・・・」のように最初の音を繰り返す、「わーたしは」のように引き伸ばす、あるいは言葉なかなか出てこず「・・・・私は」のように、言葉が詰まってしまう症状です。 どもるとも言われています。 image by 発達障害の治療は子どもに合ったものを 発達障害を根本的に治療するための薬はありません。 現在、治療として病院や診療施設で中心的に行われているのは、 心理療法や 行動療法です。 例えば、コミュニケーションスキルを改善するためにロールプレイ形式で話し方を学んだり、対話の中で自分の行動の何が問題なのかを見つけ出して改善させる、といった治療が行われています。 他にも、発達障害の子どもを対象とした療育機関では、SST Social Skill Training と呼ばれる子どもの社会性を育むことを目的としたトレーニングや、学習障害を持つ子どものために放課後等デイサービスで症状に合わせた教育支援が行われています。 診察同様、早い段階から療育を始めることにより、高い効果が期待されています。 また、自閉症の子どもにドーパミン拮抗薬や中枢興奮薬を処方する、ADHDの子どもにはノルアドレナリンやドーパミンを補う薬を処方するなど、症状の度合に応じて 薬物療法が適用されることもあります。 、ただし、基本的には、家庭や集団生活での適応性に著しい問題がみられる場合や、本人、周囲の人に危険が及ぶ場合、二次障害を発症する可能性が高い場合などに限られ、現状、メインの治療法ではありません。 発達障害の治療は根本的に治療するものではなく、症状を緩和させることを目的としています。 言い換えれば、早くから診察に通ったり、子どもの特性を理解し、それに適した育て方や接し方をすることで、成長とともに症状を改善させていくことは可能なのです。 二次障害には薬で緩和させることも 一方、注意しなければならないのは、うつ病や不安障害など、発達障害が原因で生じる二次障害です。 発達障害の子どもは、何度も注意されて自尊心を失い抑うつ状態になったり、いじめの対象になってしまうなど、環境に適応できず周囲からも正しい理解を得られないために、 精神不安や パニック、 パーソナリティ障害や 睡眠障害を発症してしまい、不登校や引きこもりになってしまう傾向があります。 特に子どものうつは大人とは違いイライラ感を発症させやすく、暴力的・反抗的な行動に発展することもあります。 幼いうちに発症した二次障害は後の人格形成にも大きな影響を及ぼします。 二次障害を発症した場合、抗うつ薬や不安・興奮を鎮める抗精神病薬など、症状に適した薬を投与することで治療することもあります。 ただし、精神的なストレスを軽減させる効果がある分、副作用が懸念されるのも事実です。 二次障害を予防するためにも、そして発達障害によって本人が苦しまないためにも、家族や周囲が適切な対応を心がけ、子どもの自己評価や自己形成を妨げないことが重要です。 お子さんの特性に合わせた接し方を 発達障害は複雑で人によって程度や症状もさまざまです。 よって、子どもの特性に合わせた接し方をとることが緩和への鍵となります。 最近では、発達障害の子どもを持つ親のための ペアレントトレーニングを実施する施設も存在します。 障害の理解や接し方を学ぶことで、子どもが抱える不安やストレスを和らげ、また親自身の悩みも解消していくためのトレーニングです。 叱り過ぎず、褒めて伸ばす 世の中には、アンバランスな反面、特異な能力を生かして活躍している人がたくさんいます。 発達障害の子どもを育てるコツは、 子どもの特性を理解し、良いところは最大限伸ばしてあげることです。 同時に、毎日の生活のなかで物事の善悪を理解させてあげることも重要です。 特に他人に迷惑をかけてしまう場合には、やって良いことと悪いことの区別をしっかり教えてあげることで改善が期待できます。 矯正を試みるのではなく、理解してあげることが治療に繋がるのです。 さいごに~親としての正しい理解を~ 子育てをする上で、子どもの障害は大きなテーマです。 もし自分の子が発達障害の診断を受けたら、そのショックは相当なものであることは想像に難くありません。 特に、これから小学校に入学する段階であれば、通常級に入れるべきか、それとも特別級に行かせるのが子どものためなのかなど、親にとっての悩みは尽きないものです。 気になる方は、お近くの小児科や発達障害支援センターにご相談ください。 一方で、気に留めておかなければならないのは、子どもの行動や特徴が発達障害の特性に多少一致するからといって、 すぐに子どもの障害を疑ってしまったり、浅薄な考えに至ってはいけないということです。 発達障害は、他の子に比べて顕著な症状がある場合に可能性が生じるものです。 些細なことで自分の子どもを障害者扱いしてしまえば、むしろ親の問題に発展し、誤った育て方にも繋がります。 周囲の理解とサポート、そして本人の個性や能力を伸ばしてあげることが大切です。

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大人の発達障害の種類とその症状・特徴―自閉症スペクトラムとADHD、LD

発達 障害 種類

発達障害とは生まれつきの脳機能の影響により、様々な面において不得意なことや苦手な面が見られる障害です。 自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害、学習障害などが発達障害に含まれ、近年では大人の発達障害など耳にする事も多くなりました。 では実際に発達障害とはどの様なものなのでしょうか。 その定義や種類、発達障害の特徴、受けることの出来る福祉サービスなどをしらべてまとめてみました。 発達障害の定義 発達障害は日本においては発達障害者支援法により以下のように定められています。 『この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。 』 発達障害者についても『この法律において「発達障害者」とは、発達障害がある者であって発達障害及び社会的障壁により日常生活又は社会生活に制限を受けるものをいい、「発達障害児」とは、発達障害者のうち十八歳未満のものをいう。 』と定められています。 厚生労働省は疾病として『ICD-10(国際疾病分類第10版)』の「心理的発達の障害」「小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害に含まれるもの」および、『DSM-IV(アメリカ精神医学会 精神障害の診断と統計マニュアル)による「通常、幼児期、小児期または青年期に初めて診断される障害」を発達障害として定義しています。 厚生労働省の定義に含まれる発達障害には「自閉症」「アスペルガー症候群」「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」「会話は言語の障害」「読字・書字障害」「算数能力の特異的障害」「運動機能の特異的発達障害」「多動性障害」「行為障害(反抗的・挑戦的な行為)」「情緒の障害」「社会的機能の障害」「チック障害」「吃音症」「摂食障害」「排泄障害」などがあります。 厚生労働省: 発達障害の原因 発達障害の原因は生まれつきの脳機能の障害であるとされています。 脳機能の障害の原因は現在も不明ですが、いくつかの遺伝子が影響していると考えられており、現在も研究が進められております 過去には発達障害の原因は母親の愛情不足や、教育の問題だと言われることもありましたが、母親の接し方で発達障害になるという事はありません。 なお、未熟児での出産や出生直後の病気などで脳機能に障害が残り、発達障害と同様な特徴が見られる場合には、広義の発達障害として扱われる事もあります。 発達障害の子供の人数 発達障害の子供の人数知るために参考となる資料として、文部科学省が公表している『特別支援教育資料』と『通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について』というものがあります。 特別支援教育資料 平成28年度の『特別支援教育資料』において、自閉症や情緒障害で特別支援学校に在籍している子供は、小学校で72,032人、中学校で27,939人の合計99,971人となっています。 同じく通級によって指導を受けている小学生は言語障害で36,413人、自閉症で13,551人、情緒障害で9,783人、学習障害で11,636人、注意欠陥・多動性障害で14,625人となっており、中学生では言語障害が380人、自閉症が2,325人、情緒障害が2,041人、学習障害が2,907人、注意欠陥・多動性障害が2,261人となっています。 文部科学省: 教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果 『通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について』の資料では、知的発達に遅れはないが学習面又は行動面で著しい困難を示す子供は全体の6. 日本全体の発達障害を持つ子供の総数としては、平成28年度の全国の小学生の人数が6,483,515人、中学生の人数が3,406,029人であるため、発達に何らかの障害があるとおもられる子供は、約642,820人にも上ると考えられます。 なお、この資料は全国約5万4千人の小中学生を対象にして調査で、障害も現場の教職員が何らかの障害ではと感じた子供を回答したものであるため、、正式な医師の判定や診断を受けた子供ではないので注意する必要があります。 文部科学省: また、発達障害は複数の障害が重複していたり、知的の遅れが大きいと知的障害として分類されていることもあるので、上記の人数は参考程度となります。 主な発達障害 発達障害に含まれる主な障害には自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害などがあります。 なお、発達障害は個人やその特徴などにより様々な部分の得意・不得意が見られ、症状的に複数の障害の特徴が見られることがあります。 発達障害は診断名よりも子供の特徴や特性を重視したほうが良い場合もあります。 自閉症 自閉症とは『コミュニケーションの困難』『社会性獲得の困難』『興味と活動の幅が狭く特定のものにこだわる』という3つの特徴を持ちます。 アスペルガー症候群 アスペルガー症候群とは知的障害を伴わないものの『コミュニケーション能力の困難』や『興味の幅がせまく、特定のものにこだわる』という特徴が見られます。 現在アスペルガー症候群は自閉スペクトラム症(ASD)の一つとして分類されており、自閉症、レット症候群、小児期崩壊性障害、などと共にICD-10では『広汎性発達障害』の一種とされています。 注意欠陥・多動性障害(ADHD) 発達年齢に見合わない多動性・衝動性・不注意が見られる障害です。 人により特徴は様々ですが、「大人しくとどまることが難しい」「突発的に行動してしまう」「ミスや物忘れが多い」「物事に集中できない」などの症状がみられます。 学習障害 LD 学習障害とは知的な発達には問題がないものの、話を聞く、文字を書く、読む・話す、数字を計算するなどの分野で困難が見られる障害です。 日常生活に問題が見られることが無いため、勉強嫌いと見られてしまうことがあります。 発達障害の子供の特徴や苦手な事 発達障害の子供は定型発達の子供に比べて苦手な事や獲得するのに時間がかかることが多く見られます。 また、発達障害児独特の特徴や特性などを持つこともあります。 そんな中でも代表的で多くの子供に見られる特徴には次の項目があります。 視覚優位 発達障害の子どもは、言葉や文章よりも目で見て感じる視覚からの情報を優先する傾向が多く見られます。 これは視覚優位と呼ばれています。 発達障害子どもが言葉で意思表示を行うのが難しい事や、言葉での指示に対して理解が難しいのも、言葉は目に見えないというのが理由の一つになります 発達障害の子供への指示の入れ方に関しても言葉で理解させるより、実際に物や行動を見せて教えるほうが理解しやすく効果があります。 言葉を上手に話し会話でのやり取りが出来る子どもであっても、視覚優位であることが多く、視覚からの情報のほうが理解が容易である場合もあります。 知的障害のないアスペルガー症候群やADHD(注意欠陥・多動性障害)などの場合は自分からたくさんのおしゃべりをすることが出来ますが、視覚優位のために気になった物が目に入ってしまうと、意識がそちらに向いてしまい、言葉での理解が抜けてしまったりしてしまい、結果として『落ち着きが無い』『集中力が無い』と見られてしまうこともあります。 また、目が良いことや、見たものを細かく記憶できる特徴を持つ場合もあります。 視覚からの記憶力が良いと、一度目にしたものを寸分違わず記憶して絵などに描きだす事ができる特徴を持つ人もいます。 逆に目が良いと事で、ちょっとした細かいものに気が向いてしまい、結果として落ち着きがなくなることがあります。 関連ページ 言葉の遅れ 言葉の遅れも自閉症や発達障害の特徴のひとつです。 小さいころに言葉を話さないことで障害を発見される子供もいます。 言葉の遅れも全く話さない場合、わずかな言葉を話せるようになったもののそれ以上増えないということもあります。 また、何らかのタイミングで急に言葉を話しだすといったことも見られます。 中には通常の子どものように年齢に応じて言葉を獲得し話せる子どももいますが、自閉症や発達障害を持っていると何らかの形で言葉や会話に影響が出てくることが多いです。 言葉は目に見えないため、視覚優位の特徴をもっていると理解が非常に困難となります。 さらに言葉は聞こえていても人が話している声だということや、言葉自体の意味の理解も難しいものになります。 聴覚過敏や聴覚鈍磨などで音の感じ方や受け取った情報の処理方法によっては、同じ言葉でも大きい声や小さい声、高い声や低い声など聞こえ方の違いで別の言葉だと感じ取ってしまうこともあります。 さらに、細かい点を捉えてしまうという特長から「晩御飯はカレーにします」という言葉でも「カレー」という単語しか聞き取れないということもあります。 また、言葉は決まったパターンで話すと言うことが少ないです。 例えば「お腹がすいた」というのを伝えるのにも、「何か食べ物無いですか」「お腹がすきました」「何か食べたいです」など、場所・相手・状況などで話し方が変わってきます。 パターン化したものを理解しやすい特徴を持つ発達障害の子供だと、同じ意味でも毎回言い回しがちがうと、それが全く別の意味をもつ言葉だと思ってしまいます。 言葉を話すのが難しい子どもでも、CMやアニメの台詞などを直ぐに覚えてしまうのは、言葉やリズムが毎回同じであることでパターン化されているためでもあります。 感覚過敏や感覚鈍磨 感覚過敏とは感覚が過剰に敏感になってしまう状態で、感覚鈍磨とは感覚が鈍くなってしまう状態をいいます。 これらの特徴を持ってしまうと五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)と、体の筋肉や関節の動作に関わる固有感覚の情報の受け取り方に不具合が生じてしまいます。 感覚過敏になると、「音に敏感になる」「手を繋ぐのを嫌がる」「触られるのを嫌う」「偏食や好き嫌いが増える」などの症状がみられます。 感覚鈍磨になると、「痛みが感じない」「暑さや寒さがわからない」などの症状がみられるようになります。 また、健常者との感覚の感じ方が違ってしまうため、人ごみなどでは多くの情報を取り入れて過ぎて処理が出来ず疲れたり、ストレスを感じてしまうこともあります。 感覚過敏や感覚鈍磨は本人からしてみればこれが普通の感覚であるため、不都合を自分から訴えることは無く、周囲の人がとても理解しにくいという問題もあります。 関連ページ 関連ページ 2つ同時の行動が難しい 自閉症や発達障害の子どもは2つ以上の行動や複数の情報を処理することが苦手です。 複数の行動には食事時の「お皿を抑えながら食べなさい」という動作や、「黒板の文字をノートに書きなさい」という行動になります。 「お皿を抑えながら食べなさい」という動作には左手でお皿を押さえながら、右手で食べ物を食べるという2つの行動になります。 「黒板の文字をノートに書きなさい」という行動には、黒板を見て理解しそれをノートに書くという2つの処理が必要になるためです。 また、「何々をしてから何々をしなさい」というような指示も2つの行動が1つの言葉の中に入っているため理解と行動をするのが難しくなってしまいます。 複数の情報を与えてしまう際には、それぞれを個々にわけて1つずつの指示にすると子供たちも理解が容易になります。 関連ページ 変化を嫌いパターン化を好む 変化を嫌いパターン化した行動を好むという特徴もあります。 これは突然の変更や意図していない出来事に対応することが困難で、気持ちをうまくコントロールできなくなってしまうからです。 気持ちをうまくコントロールできず混乱してしまう状態が『パニック』になります。 逆にパターン化した行動に固執するのが『こだわり』となります。 パターン化した行動は「いつもと同じ」「前回と同じ」ということで、予定に変更が無いため安心して行動を取ることが出来ます。 しかし、不意な出来事や普段と違う行動を取らざるを得なくなってしまった場合に、何をすればよいのかわからず気持ちが不安定となってしまい、気持ちの安定を求めて今までと同じ行動に固執しようとすることがあります。 また、普段と同じ行動でも、「位置」「場所」「見え方」「時間」「タイミング」「順序」などちょっとした違いにも違和感を覚えたり不安を感じたりすることもあります。 関連ページ パニック 『混乱した場合』『気持ちが不安定になった場合』『ストレスを感じた場合』『いやな思いをした場合』などに、自分自身で気持ちを落ち着けることが出来ずパニックになることがあります。 健常者であればパニックになる前に様々な対処法を考え自分の気持ちを落ち着けることが出来ます。 しかし、自閉症や発達障害の人は自分の気持ちを落ち着かせるのが苦手であったり、その方法がわからない場合があります。 パニックになってしまうと、自分の気持ちの処理が出来ないため、無意識に体が動いて暴れてしまったり、叫び声や奇声など大きな声を出してしまうことがあります。 また、パニックの際には周囲からの情報も入りにくいため、周りの人の指示や声かけも伝わらなくなってしまいます。 パニックには『暴れる』『泣く』『自分を叩いたり、頭などを壁や床に打ち付ける(自傷行為)』『大きな声を出す』『動けなくなってしまう』など人により様々な様子が見られます。 関連ページ 相手の表情や感情が理解できない 人の表情や感情を読み取ることが難しく、相手の気持ちを逆撫でするような発言をしたり、場の空気を乱したりすることも多いです。 これは相手の顔を見ても表情を理解するのが困難であったり、言葉遣いや言い回しから相手の気持ちをはかるのが苦手であるからです。 自閉症や発達障害の人は細かい点に注意が向いてしまうという特徴から、相手の顔を見ても顔全体を捕らえるのが難しく、目や鼻などの顔の細かいパーツに視点が向いてしまいます。 そのため、顔全体を見渡して表情を捉えるということが困難となります。 人を見分ける場合でもその人の特徴的な細かい点で理解をしているため、同じ人物でもそのときの服装や髪型、化粧やアクセサリーの有無が変わってしまうと、同じ人だと認識できない事もあります。 言葉の理解が難しいということも、相手の感情を読み取れない理由のひとつになります。 発達障害の人は言葉を理解することや話す事が困難な場合があります。 そのため、正しい言葉の意味や、そのときの状況の意味する言葉遣いが理解できず、話し言葉から相手の気持ちを察するのが難しくなります。 また、相手の状況を理解できないということもあります。 前回Aさんに「可愛いね」と話しかけたら喜んでくれたので、これを成功体験として毎回「可愛いね」と話しかけてしまう事があります。 Aさんの機嫌が良いときならこの話しかけ方で喜んでもらえると思いますが、Aさんが先生に怒られた直後や悲しいことが有って落ち込んでいるときなどに「可愛いね」と話しかけてもAさんは良い反応をしないでしょう。 このようにその場の状況に合わせた言葉遣いをするのも難しい行動になります。 関連ページ 関連ページ 細かい点でとらえる 自閉症や発達障害の子どもは視覚優位であることが多く、目からの情報に強いという特性があります。 しかし、全体を見ると言う事が苦手で、細かい点に着目してしまうという特徴もあります。 体育などで先生がこれから行う運動の動作のお手本を見せても、先生の体の一点ばかりを見ていて、どのような運動をすればよいのかわからなかったということもあります。 言葉に対しても細かい点を捉えることが多く、「今日は校外学習のためバスに乗って工場へ見学に行きます」というような言葉でも「バスに乗る」という単語しか理解していないと言う事もあります。 おもちゃなどでは、車のおもちゃのタイヤだけを回して楽しんでいるという行動も見られます。 これは自閉症などの子どもが回転動作を好むという特徴が理由の場合もありますが、車のおもちゃという全体を理解するのが難しく大好きな回転部分だけを理解して、タイヤを回して楽しんでいるという事もあります。 記憶力が優れている 自閉症や発達障害の人に中にはとても記憶力が優れている人がいます。 これは情報の受け取り方と処理のしかたが健常者と違うためとも言われています。 見たものを寸分違わず記憶をしていたり、一度聞いた音楽を覚えていたり、会話や台詞などを1文字も違わず話せる人などもいます。 しかし、これらの情報は覚えていても理解をしているかは別問題となります。 テレビアニメの台詞やCMのフレーズなど長い言葉を話せても、丸暗記や音としての記憶をしているだけのことも多く、言葉の意味を理解していないことも多く見られます。 逆にこれらの記憶が優れているため、自分の覚えていることと状態が少しでも違うと、気になったり不安になったりし、こだわりやパニックに繋がるといったこともあります。 悪い記憶も鮮明に覚えてしまうというデメリットもあります。 特に怖かった記憶やいやな思い出などはいつまでも残ってしまうようで、その記憶が唐突に思い出されたりしてしまうとフラッシュバックに繋がることもあります。 特殊な能力としては一度聞いた音楽を耳コピーしてピアノや音楽アプリで再現して弾くことができたり、一度見た景色を写真のように絵として書き出せる能力を持っている人もいます。 これらのように優れた記憶力を持つ人は『サヴァン症候群』と呼ばれることもあります。 関連ページ 体の動きがぎこちなかったり不器用である 体を動かすことが下手だったり不器用だということもあります。 体の動作には細かい手先の作業が苦手でだったり、ダンスなど体全体を動かす動作がぎこちない、体の複数の部分を同時に動かすのが難しいといったことが見られます。 発達障害の子供は感覚過敏・感覚鈍磨などの特徴から体の感覚に乏しく、自分の手足がどの位置にあるか、どのように動いているか、力がどれぐらい入っているかを感じ取ることが出来ない事があります。 実際に見えないものを想像するのも難しく、自分がどのように動いているかイメージできていないといったこともあります。 体の複数の部分を同時に動かす協調運動が極端に困難な場合には『発達性協調運動障害』と診断されることもあります。 関連ページ 体が曲がったり姿勢の保持が出来ない 正しい姿勢を保持できない事も発達障害の人に見られることがあります。 正しい姿勢を保持できない理由には体の作りや筋力の発達の遅れ、感覚過敏により座る椅子や背もたれの不快感などがあります。 体の作りや体幹や筋力の発達が弱いと「体が傾く」「歩く際にクネクネする」「頬杖を付く」「猫背」「左右の肩の位置がちがう」など正しい姿勢を取るのが難しくだらしないと思われてしまう事もあります。 座る際も姿勢の保持が出来ずに、直ぐに横になったり、地面との接地面を増やすために胡坐(あぐら)をかくことも見られます。 関連ページ 大人の発達障害 近年大人の発達障害が増えているということを耳にすることも多くなっています。 発達障害は先天性の障害なので大人になってから発症したというわけではなく、子供の頃に発見されることの無かった発達障害者という事になります。 子供の頃は勉強が出来ていればよほど目立った行動が無ければ問題視されなかったものの、社会に出て一人で考えて行動をする事が多くなった際に、間違いや失敗などが目立ち気付く事が多いようです。 また、近年大人の発達障害者が増えた理由として検査方法が発達し様々な医療機関で気軽に検査が出来るようになったことと、高度に進化し複雑化した社会の影響とも言われています。 社会が国際化や高度情報化、様々なサービスなどにより複雑になると、労働者に求められる能力や業務内容も多くなります。 その際に、適応が出来なかったり問題を多発してしまったひとが相談や医療機関への受診により発覚するということが多いようです。 大人の発達障害としては「片づけが出来ない」「物をよくなくす」「順序良く行動ができない」「計画性がない」「同じミスを何度も繰り返す」「締め切りや約束を守れない」「物忘れが多い」「お金の管理ができない」といった特徴が見られます。 発達障害と診断されたら 発達障害と診断されたら「治す事が出来るのか」「一生このままなのか」「将来的にどうなるのか」など様々な不安が出ると思います。 発達障害の子供は様々な特徴や困難を持っている事が多いですが、施設での療育や、幼稚園・保育園や学校での指導や教育により多くのことを学んで成長します。 兄弟や定型発達の子供と比べてしまうと育ちが遅かったり、なかなか物事を習得することが難しい事もありますたが、少しずつ成長して理解力や出来る事も増えてきます。 大事なのは発達障害だと分かったら、次に繋げることです。 人は誰しも得意不得意があります。 発達障害だと診断されることは苦手な事や不得意なことを専門家から指摘してもらえ、その部分を強化するチャンスでもあります。 発達障害と認定された場合には、各種障害者手帳の交付を受けたり、福祉サービスを利用するための障害福祉サービス受給者証の交付を受けましょう。 発達障害者への福祉や補助 発達障害であると様々な福祉制度や補助制度を利用することができるようになります。 これらを利用するには障害者手帳や障害福祉サービス受給者証の交付を受ける必要があります。 障害者手帳 障害者手帳とは様々な障害を持つ人が取得することの出来る手帳で、手帳を持つことにより様々な福祉サービスや施設の利用のほか、交通機関の運賃、税金の免除、福祉への補助、施設利用料金の割引などを受けることが出来ます。 障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があります。 身体的な重複障害が無い場合に、発達障害者が取得できる手帳には「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」になります。 療育手帳 療育手帳とは知的障害者や知的障害児に対し、都道府県知事または政令指定都市の長から発行される手帳です。 知的障害児から障害者にかけて、一貫した指導・相談・療育・支援を受けられることを目的にしています。 交付の対象者は18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談で知的障害であると診断された人に交付されます。 また、認定基準や目安も自治体によって異なる場合があります。 名称は地域によって「愛の手帳」「みどりの手帳」などとされる場合があります。 精神障害者保健福祉手帳 精神障害者保健福祉手帳とは精神障害を持つ人に対して、都道府県知事または政令指定都市の長から発行される手帳です。 精神障害者にたいして各種支援や、社会復帰および社会参加の促進を目的としています。 精神障害者保健福祉手帳では等級を1級(精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの)、2級(精神障害であって、日常生活が著しく制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの)、3級精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの)の3等級となっています。 精神障害者保健福祉手帳は2年に1度の更新があり、2年ごとに医師の診断を受け診断書を元に更新を行います。 精神状態が回復した場合や諸事情で更新を行わなかった場合には、手帳を自治体へと返却し、精神障害者保健福祉手帳交付台帳から個人記録が抹消されるため、障害者という公式な記録もなくなります。 障害福祉サービス受給者証 障害福祉サービス受給者証(受給者証とも表記される場合もあります)は、障害者総合支援法や児童福祉法に基づいて運営されている障害福祉サービスを受けるためのものです。 対象者は各種障害手帳の保持者、特定の難病患者、医療機関や専門機関で障害や障害福祉サービスの利用が望ましいと判断された人が対象になります。 必ずしも障害としての診断が必要ではないため、学習障害児や情緒障害児も医師の診断等により障害福祉サービス受給者証を取得できます。 申請方法は基本的に各市町村の障害福祉や児童福祉窓口で支給申請を行い、認定調査員のヒアリングや確認調査を行い区分を判定して交付となります。 自治体によっては利用する施設やサービス事業所から利用内定を受けてからでないと、申請を受け付けない場合もあるので、まずは自治体の窓口へ連絡する必要があります。 障害福祉サービス受給者証を持つことで目的や年齢に合わせて以下のサービスを利用することができるようになります。 介護給付:「居宅介護(ホームヘルプ)」「重度訪問介護」「同行援護」「行動援護」「重度障害者等包括支援」「短期入所(ショートステイ)」「療養介護」「生活介護」「施設入所支援」• 訓練等給付:「自立訓練(機能訓練・生活訓練)」「就労移行支援」「就労継続支援A型」 「就労継続支援B型」「共同生活援助」• 地域生活支援事業:「移動支援」「地域活動支援センター」「福祉ホーム」• 相談支援事業:「地域移行支援」「地域定着支援」「計画相談支援」「障害児相談支援」• 指定通所支援:「児童発達支援」「医療型児童発達支援」「放課後等デイサービス」「保育所等訪問支援」• 指定入所支援:「福祉型障害児入所施設」「医療型障害児入所施設」 まとめ 発達障害には様々な種類や特徴が見られ、多くのことで本人は苦労や困難を抱えています。 発達障害は今現在原因が解明されていないので、治るということはありません。 しかし、学習と訓練を重ねることで、少しずつではありますが学んで成長していくことができます。 大切なのは本人の発達障害を理解し、本人の気持ちになり必要とされることや困っていることをフォローする必要があります。 このページが発達障害に悩む人への何らかの参考になったら幸いです。

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