八つ墓村 登場人物。 『IT』は、原作小説を読むべき。あらすじ、登場人物も解説【ネタバレ注意】

八つ墓村(1977) の レビュー・評価・クチコミ・感想

八つ墓村 登場人物

辰弥は自分が岡山県八つ墓村で400年続く資産家の息子だと知り、八つ墓村へ行く。 しかし辰弥が訪れた直後から連続殺人が起きた。 先代の当主・要蔵の甥・慎太郎に思いを寄せる美也子は、慎太郎に財産相続させようと殺害を繰り返していた。 辰弥は要蔵の子ではないと知り、美也子は毒をのむ。 慎太郎は相続を放棄し、妹と共に大阪へ行き、辰弥も神戸へ戻った。 「たたりじゃ、八つ墓のたたりじゃ~」(二十六年前の惨劇) …昭和二十四年、神戸。 ヨツワ石鹸に勤務する若い男性・寺田辰弥のところを、ある日諏訪探偵事務所の者が訪れます。 辰弥の父・虎造は神戸の時に爆災に遭って死にました。 母・鶴子が死ぬときに「虎造は実父ではない」と知らされました。 辰弥に探偵事務所の者は、「裸になってくれ。 間違いなければ余人にはないものがあるはず」と言い、辰弥は背中を見せます。 そこには肩から肩甲骨にかけて、縦一本の長い傷跡がありました。 これは実は辰弥が乳児の頃に実父・要蔵から虐待を受けた傷跡です。 それを見た探偵事務所の人物は、辰弥を諏訪探偵事務所に連れて行きました。 そこには初老の男・井川丑松と若い女性・森美也子がおり、辰弥は意外なことを聞かされます。 実は辰弥は、岡山県と鳥取県の県境に位置する八つ墓村にある、400年もの歴史がある資産家・田治見要蔵の息子だというのです。 丑松は鶴子の父で、辰弥にとっては祖父に当たりました。 「逢いたかったぞ」と辰弥に近づいた丑松は、血を吐いて絶命しました。 その場にいた辰弥と森美也子らは丑松殺害の嫌疑をかけられますが、すぐに晴れます。 丑松の持病の薬のカプセル錠に毒が紛れており、服用は探偵事務所に来る2時間前だったからです。 美也子と丑松は、辰弥に八つ墓村に帰って来てもらいたくて、探偵事務所に辰弥の行方を探させていました。 辰弥は八つ墓村に行くと美也子に約束します。 ところが下宿に戻ると、辰弥宛に住所記載のない手紙が届いていました。 『八つ墓村に帰って来てはならぬ。 おまえが帰って来ても、ろくなことは起こらぬぞ。 おお、血、血だ。 弐拾六年前の大惨事がくりかえされ、八つ墓村が血の海と化すであろう』 手紙の文面が気になりながらも、辰弥は美也子と共にSLで岡山に行きます。 …岡山県、八つ墓村。 田治見家は400年前から代々村の長を務める、村では由緒ある名家です。 25代目当主・田治見要蔵は26年前に亡くなり、今は母屋に長男・久弥がいて26代目の当主を継いでいますが、肺病を患っており寝たきりです。 長男・久弥は自分がそう長くないことを察して、次男の辰弥に当主を継いでもらいたくて探させたのでした。 館にはほかに、 ・田治見小竹&小梅…実質的に田治見家を仕切っている2人の大伯母。 一卵性双生児で瓜二つ。 行かず後家(独身を貫いていること)。 ・春代…久弥の妹で、辰弥にとっては腹違いの姉にあたる。 一度結婚したが、戻ってきた(離婚)。 ・里村慎太郎…要蔵の弟・修二の息子(要蔵の甥)。 修二は母方を継ぐために里村の養子に。 ・里村典子…慎太郎の妹(要蔵の姪)。

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「八つ墓村」原作ネタバレ相関図|映画とは違う爽やかな結末

八つ墓村 登場人物

ネタバレ 犯人は、「八つ墓伝説」を利用して、大量殺人を犯します。 それは実は「本当に殺したい人物」を隠すためでした。 いわば「機を隠すなら、森の中」と言うやつで、クリスティの某作品のアイディアのアレンジです。 最初に計画を練ったのは八つ墓村の久野医師でした。 彼は新来の新井医師が非常に人気だったことに嫉妬し、この計画を考えるのです。 もっとも彼は単なるミステリ・マニアであり、それはただの「空想」でした。 ところが、主人公・辰也の実家と対立する西屋の未亡人・森美也子にバレてしまい、借金を背負っていて、ダンディな里村慎太郎と再婚したい彼女は、この計画を実行に移すのです……。 大ヒットした松竹映画・野村芳太郎監督の「八つ墓村」がその恐怖描写の卓抜さ、スリリングさを認められながらも、純粋な横溝ファンの評判が悪いのは、先の回答者にもあるとおり、「原作は純粋な論理的ミステリ(まあ伝奇ミステリ風ですが)であるにもかかわらず、映画では過去の怨念が本当に甦るという、ホラー的な設定に変えられてしまっている」ことです。 つまり、「八つ墓村」は映画三回、ドラマ化無数ですけど、真相は作品によって変わっていることもある、ということなんですねえ……。 細かい点は忘れました。 TV版の方では 劇場版では「諏訪弁護士 大滝秀治 」 のシーンは割愛されていたようですが 「諏訪弁護士 内田朝雄 」が 実はこの村の出身者で 田治見 要蔵(たじみ ようぞう) による32人大量虐殺事件によって 彼の両親も殺害されたような? で、養子に引き取られ 苦労の末 弁護士になったわけですが 長年、田治見家に対する復讐計画を 練っていたわけです。 森 美也子 鰐淵晴子 とどっちが主犯かは忘れましたが 何れにせよ共犯関係だったような・・・ 細かい点は忘れましたが ざっくり言うとこんな感じだったと思います。 ただ、原作は読んでいないので 原作との正確な照合の点は不明。

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『八つ墓村 (角川文庫)』(横溝正史)の感想(318レビュー)

八つ墓村 登場人物

すでに横溝ブームのまっただ中、松竹で映画化もされ、いまだに時々ギャグとなっている 「たたりじゃ〜!」の発祥地(?)がこれです。 物語は、寺田辰弥という青年が、26年ぶりに生まれ故郷の「八つ墓村」に赴き、自分のルーツを辿って事件に巻き込まれていくものです。 その過程で辰弥は、母・鶴子の出奔が原因で、父・田治見要蔵が、村人三十二人を一夜のうちに惨殺し、今も行方知れずになっているという、もう、絶句するしかない事実を知って苦しみます。 そして新たに発生する連続殺人。 かつて、肉親を要蔵に殺されている村人たちの疑惑の目は、当然、その子供の辰弥に向けられ、彼の苦悩は増すばかり。 辰弥を助けようと、頭をかきむしりながら、狡猾な犯人を追い、奔走する金田一。 その前年放送された第1シリーズが、原作にほぼ忠実だったのに対し、細かい脚色があちこちに垣間見え、原作重視ファンには「あれあれ」「おやおや」と思った個所が、ままあるのではないでしょうか? 事実この作品のラストも、「アッ!」と驚く結末になっています。 でも、それは、見てのお楽しみにして下さいね。 「横溝作品」にはどれも主人公がいて、彼らは恐ろしい目に遭いながら、それでも新しい運命を切り開くためにもがき、苦しんでいます。 その中で主人公たちを見守り、手をさしのべて、絶望の暗闇から、希望の朝へと導いてくれるのが、探偵・金田一耕助です。 私たちは、どんなに恐ろしい事件の記録を見ていても、金田一が画面に出ただけでホッとした気分になれます。 それは、このシリーズを通して金田一を演じている古谷一行さんによるところも大きいですが、なにより、金田一の人間味あふれるキャラクターが凄惨な雰囲気を和らげてくれるからではないでしょうか。 音楽面でも、真鍋理一郎さんによるBGMは、独特で、音でその場面の状況や、人物の気持ちを表したりするテクニックはちょっとほかではできないのではないかと思うほどの出来だと思いますし、茶木みやこさんの歌う主題歌や挿入歌にも、金田一の魅力がよく出ていて、これも注目すべきポイントです。 そんなところにもこのシリーズを制作した方々の情熱が伺えます。 それが、伝わってくるからこそ、私たちは何年経っても色あせずに、この「横溝正史シリーズ」を大好きでいつづけることができるのだろう、と思います。 さて、お待ちかね(え?待ってないって?そんな冷たいこと言っちゃイヤン!)あなたと私の「日和チェック」のコーナーです。 けんいちさんが、ギャグの部分をぜ〜んぶもって行ってしまったので、今回の私のチェックは、「日和さんだって、キメるときにはキメるんだぞ!」編でお送りいたします。 とは言っても、キメてるな〜と思うのは、数えるほどのシーンしかないんですね。 一つめは、物語終盤、村人たちが、連続殺人の犯人が辰弥だと決めつけて、田治見家に大挙して押し掛けます。 鍾乳洞に逃げ込んだ辰弥を追って、村人が飛び込もうする瞬間、間一髪で駆けつけた日和警部、両手を大きく広げて仁王立ちになり、村人たちを押しとどめ、こう叫びます。 「入っちゃいかーん!県警の権限でこの入り口は封鎖する!県警命令に背くやつは、公務執行妨害で、即刻逮捕じゃ!」 出た、「公務執行妨害」! 日和さんが警部だと言うことを、実感させられますね。 かっこいい! でも、ちょっと村人にブッ飛ばされて、ボコボコにされそうな気もしますが。 そして、最大に日和さんがかっこいいと思えるのは、同じく物語終盤、原作を知っていて、このドラマを見た、たいていの人がひっくり返ったであろう共犯者の存在が明らかになるシーン。 金田一の張った罠にかかったその共犯者が追いつめられ、「一介の私立探偵風情に、話すことはない!」と、大股で部屋を出ようと障子に手をかけようとした時、パンッ!と勢いよく障子が開き、そこに日和さんが立っている。 そして、鋭い眼光で静かに言い放つこのセリフ! 「一介の私立探偵風情でおえんなら(ダメなら)、本庁の警部風情でどうじゃ?ん?」 う〜ん、日和さんたらカッコよすぎ〜。 このシーンだけで、メロメロです。 ね?キメてるでしょ?おとぼけギャグや、お約束の自転車クラッシュだけが日和さんの魅力、って思ってたあなた、こんなシリアスな面もあるんですよ。 もう、言うしかないですね。 「日和さん、愛してる!」(笑) 日和ファンなら、是非見ておきたいシーンです。 この後、共犯者の告白が始まるんだけど、私がひっくり返ったセリフがあるんですよ。 ネタばれに抵触するかしら。 「怨念が、小さな肩にのしかかってきた・・・。 」 どこが、小さいんじゃい、どこが!と、つっこみを入れたくなります。 気持ちはわかりますよ、でも、この人にこんな事言わせたら、ギャグにしかならないと思うんですが・・・。 それと、これだけは書かせて下さい! どーして典子が出てないんでしょう?私、好きなのに。 原作での彼女は、唯一、辰弥の味方で、鍾乳洞内では辰弥を助ける健気な女性です。 この作品には、ヒロインと呼べる女性たちが3人出てきます。 「動」の美也子、「静」の春代、両方の性質を持つ、典子。 映像化するにあたって、人間関係を少しでも簡潔にするため、且つ、美也子と春代の対比を際だたせるためにでも、典子を割愛するんでしょうか? でも、トヨエツの映画版には出ていましたね。 ここでも、出してほしかった。 ところで、「横溝正史シリーズ」全15作品が、DVDにて発売されることになりました! このシリーズは今まで、最高傑作のドラマ(?)と言われながら20年以上ももろもろの事情でビデオ化されていませんでした。 それがいきなりのDVD化。 これを快挙と言わずして何ぞや!です。 シリーズファンなら、これはもう、買うしかないでしょう! 是非、この作品の仰天ラストや、他の作品の良さを、皆さんご自身で見てもらって、わかっていただければ、嬉しいと思う次第です。 タイトルからして「八つの墓」、これだけでも十分不気味なのに、さらに戦後間もない地方の封鎖的なイメージを連想させる「村」というのがトドメになっています。 戦国時代、三千両の黄金を持って落ち延びた八人の武者を、欲に駆られて虐殺した村人、そしてその「たたり」を利用した連続殺人事件・・・横溝ブーム真っ直中、まだ小学校低学年だった私は、この作品に非常に恐れおののいたものです。 それが今日に至って未だ心の奥底で恐怖を感じるのであるから、これはトラウマってやつでしょうか。 しかし、そのお陰で『金田一耕助=八つ墓村』と直結させてしまうほど思い入れの強い作品になってしまいました。 では、ストーリーを追ってお話していきましょう。 「神戸で闇ブローカーをしていた天涯孤独の青年・寺田辰弥が八つ墓村の素封家、田治見家の跡取りになった。 しかし村へ帰ってきた辰弥を待ち受けていたのは、常に付きまとう謎の影、そして村人の冷たい視線と、奇怪な連続殺人事件であった。 」 というのがストーリーの大筋です。 この「八つ墓村」でひとつのキー・ポイントになっているのが、寺田辰也の父・田治見要蔵です。 「横溝正史シリーズ」の田治見要蔵は、ほかの作品の要蔵とは別の意味で、かなりヤバい。 わがままで大酒飲み、酔うと暴れ出すという横暴ぶりをいかんなく発揮。 挙げ句の果てには辰弥の母・井川鶴子を暴力で我が物にするという、これを異常と言わずして何ぞや、という人物です。 辰弥が村を訪れる26年前、その要蔵がある日突然、発狂します。 白装束に身を包み、頭には白鉢巻き、その鉢巻きには2本の懐中電灯を鬼の角のごとく結びつけ、日本刀と猟銃を持ち、自分の妻をその刀で斬りつけると外へ飛び出した。 そして夏祭りの夜、盆踊りの最中に乱入して、片っ端から村人32人を惨殺したのだから、まさに狂気。 楽しかったはずの夏祭りが、ひとりの狂気に満ちた悪魔のために地獄絵と化していく・・・。 そんな惨たらしい過去があるのだから、村人が要蔵の忘れ形見である辰弥を白眼視するのも当然です。 異様な風体で、「お前が来ると、村はまた血で汚れる!」と辰弥に迫る濃茶の尼(妙蓮)も、実は26年前に夫と子供を要蔵に殺された被害者のひとりでした。 一見奇怪に見える、この濃茶の尼には何かやりきれない悲しみのようなものを感じます。 そして辰弥が村を訪れた今、符号を合わせるかのように起こる連続殺人。 井川丑松、田治見久弥、洪禅和尚、梅幸尼、濃茶の尼、久野恒実、さらに里村慎太郎(彼もまた被害者となるのです)、そして遂に祖母・小梅が・・・ 彼に関わった者が次々と殺されたことで、村人の恐怖・怒りはピークに達します。 「八つ墓明神のたたりだ!あの辰弥が村にかえってきたせいだ!」 と田治見家に押し寄せる村人たち。 辰弥の運命は?辰弥につきまとう謎の影の正体は?そして犯人の狙いは何なのか? 数々の興味は尽きないし、私としても、これに関してはとっても語りたいのですが、ネタバレになってしまいますのでここはご勘弁を。 第2シリーズの先陣を切って放映されたこの作品、原作を読んで「さあ!」と挑むと、意外な展開に驚かされます。 驚きの、特筆すべき「意外性」は、八つ墓村の連続殺人事件が実は複数犯であるということでしょう。 これを明かされた時は私もひっくり返ってしまったのですが、さあ、共犯者とは一体だれなのか?田治見家を怨み、憎む者ものはたくさんいるし、莫大な田治見家の財産を狙う者も少なくないはず・・・等などあれこれ想像するのも、また楽しいかもしれませんね。 八つ墓村のたたりは恐ろしい。 しかし、そのたたりより怖いものを発見しました。 それは金田一耕助です。 多くの犠牲者が出ているにもかかわらず、そして八つ墓村の奇怪で異様な歴史を聞かされても 「ふーん、そりゃ怖い話だ。 」 と、あっけらかんとした反応。 また、地酒を馳走になり発した言葉が 「これ、何て銘柄?まさか八つ墓明神たたりの酒なんていうんじゃないだろうね。 」 あらら言っちゃったよ、この人は・・・失敬なヤツ。 「何だコイツ」的な白い目で見られても、当の本人は平気の平左。 さらには泊めてもらった家の朝、洗面所でカラスがバタバタ。 清々しい顔で感銘深く 「うーん、八つ墓村の朝らしいなあ。 」 こんなゾッとする、かなり尋常でないことを簡単に言ってのける金田一耕助のほうが、たたりよりずっと怖いと思ったのは私だけでしょうか。 見ているこっちがヒヤヒヤします。 ではここで、日和警部をこよなく愛する私とあなたの「日和チェーック!」 >「気にするな、その時はお前が責任とれ」 日和警部登場シーン、八つ墓村へ急ぐジープの中にて。 急げ急げとせかす日和警部。 「これ以上はスピード違反になります。 」との部下に放った言葉。 部下は思わず「ハイッ!」その後気づいたのか「はあ?」とアゼン。 >「誰がお前の経歴を聞いとんじゃ!」 これは日和警部と八つ墓村駐在・工藤巡査の初対面でのお言葉。 「自分は工藤であります。 この村の駐在をあい勤め、もはや8年と3ヶ月になりますが、その間に人命救助が3回。 第1回目は疎開児童が肥溜めに落ちまして・・・」 工藤巡査が長々とボケてる間、日和警部はしばしボーゼンとして部下と顔を見合わせていましたが、ふと我に返り「何が肥溜めじゃ!」と怒りのツッコミ。 これこれ!これが日和警部なんだよなァ。 >ぺしっ! 田治見久弥の初七日。 別室で終わるのを待つ日和警部と工藤巡査。 日和「終わったか」 工藤「グウ・・・・」 日和「変わったお経・・・って、コラ!」 居眠りしてた工藤巡査のハゲ頭を警察手帳でぴしゃり! 「ふぇっ!?」 慌てて起きる工藤巡査。 日和警部と工藤巡査のやりとりが絶妙で絶品。 >日和 勇の警部歴 この作品で明かされた日和さんの警部歴。 「警部生活18年じゃけど〜以下略」 と劇中のセリフにもあるのですが、結構年季が入っていますね。 関係ないけど日和警部は、ねずみと雷が大嫌いという一面も持っている。 >がらがら・・・ゴクッ 見事なまでに基本に忠実。 これは説明するまでもないでしょう。 お察しの通り、歯磨き中、うがいしてた水を飲んだのです。 この朝は「昨晩は何事もなくて、よかった」と気分は上々。 しかし、この後スマイリー・日和の表情が驚きに変わる事件が報告される。 日和警部に安息の日が訪れるのはいつの事やら・・・。 その1 金田一耕助、八つ墓村に滞在中、ご厄介になっている家の娘・かずちゃんの自転車をひったくるように奪い取り、猛スピードで交番めがけて激突。 (正確には、飼い犬のノミ取りをしていた工藤巡査へ) その2 村人が「疫病神の辰弥を出せ!」と田治見家へ押しかけた。 工藤巡査、それを報告しようと猛スピードで自転車を走らせ、ラーメンを食べている日和警部に突進。 (これも交番へ) 今回は日和警部もさる事ながら、工藤巡査がとてもいい味を出しています。 おっちょこちょいで憎めないキャラがいい感じ。 最後になりますが、春代が命を落としてまで犯人につけた目印が決め手となり、また、辰弥も狙われ命の危機に瀕したものの、犯人の死というかたちで、世にも恐ろしいこの事件は終結を迎えます。 八つ墓村のおどろおどろしく、忌まわしい歴史。 その呪われた歴史に縛りつけられ、右往左往する村人たち。 26年前の、そして今現在起こった凄惨で残忍な連続殺人。 それに関わる犯人の悲しい過去と運命。 恐ろしい事件ですが、つきつめてみると人間の悲しい業というべきかもしれません。 事件も解決し、辰弥が殺されなかったのが唯一の救いでした。 その時は・・・。 数ヶ月後、驚くべき事件がもちあがります。 (といっても、やはり金田一耕助は「ふーん」の一言ですが) デラ台風の二次災害で刑部川が氾濫、八つ墓村が濁流に押し流され全滅してしまうのです。 村も、田治見家も、黄金三千両も、洞窟も・・・。 そして一番ショッキングで衝撃的なのは、身元不明の水死体が発見されたことです。 それは誰あろう寺田辰弥でした。 辰弥は洞窟に入っていたのです。 何故なのか、それは辰弥にしかわからないことです。 金田一耕助が言います。 「きっとなにか見えない糸に手繰られて(洞窟へ)入っていった。 」 これはやはり、八つ墓明神のたたりと言うべきなのでしょうか。 ラストのこの言葉は、今回の事件を象徴する名セリフでしょう。 救いようのない後味の悪さが心を押しつぶします。 そして絶望感に追い討ちをかけるように不気味な音楽、重いナレーションで「八つ墓村」は、その幕を降ろします。

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